■10月1日「見世物大博覧会」@国立民俗学博物館・特別鑑賞ツアーのご案内

現在、千里・万博公園にございます国立民俗学博物館に開催されております、特別展「見世物大博覧会」…内覧会に招待されました林社長の発案で、是非とも多くの方に鑑賞してほしいと、東西屋主催のツアーを企画しました。
何と言っても、このツアーの最大の魅力は、同企画のプランナーであります、京都文教大学教授で社会学者であります鵜飼正樹氏がナビゲーターとしてツアーに同行、より詳しい解説をしていただけることです。
鵜飼正樹氏といえば「ちんどん通信社・恒例年末公演」でおなじみ、南條まさきさんその方です!

以下、鵜飼先生による、同博覧会のご紹介です(長文ですが)…

『この展覧会は、江戸時代から平成にいたるまでの見世物関係資料をまとめて展示し、見世物とその文化的意義を見直し、その全体像を明らかにする、画期的な、おそらく空前絶後の展覧会です。
この見世物大博覧会に、私は企画段階からかかわってきました。そして、私が収集したり、いただいたり、お借りしたりした見世物関係の資料を出展することになりました。その数なんと、およそ100点!
とりわけ貴重なのは、人間ポンプを演じ、1995年に亡くなられた安田里美さんのご遺族からお預かりした、絵看板、水引幕、たこ娘、人間ポンプ使用道具などです。絵看板は、見世物小屋やサーカスの絵看板をほぼ一手に描いた絵師・志村静峯の作品「人間ポンプ」「気合術」「たこ娘・かに男」「謎の人魚」「へび女」「電気人間」など9点を、まとめて見ることができます。大切に扱われてきたので、色あせも少なく、迫力満点の絵看板です。いろいろと制約はありましたが、会場内を可能なかぎり見世物小屋に近いつくりとし、映像による「人体の驚異 人間ポンプショー」、呼び込みのタンカの聞き比べなど、ライブ感のあふれる展示となっています。
また、これまで収集してきた「人間ポンプ」関連の資料(本邦初公開、「人間ポンプ」のポスターをまとめて3枚見ることができます)も一挙に公開されます。さらに「女相撲」関連資料や「旅芝居」関係資料も、日の目を見ることになりました。

つまり、一部ですが、「鵜飼ワールド全開」の展覧会です。
もちろん、私以外の出展物も充実しています。民博からは、サーカス資料収集家として有名な阿久根巌さんの旧蔵資料。この中には、明治時代の曲馬団で使用されたと思われる絵看板が含まれています。この絵看板と、安田興行社旧蔵の絵看板が向かい合うように展示されているさまは、圧巻です。それから国立歴史民俗博物館所蔵の見世物資料。こちらは錦絵やチラシが主ですが、絵金の屏風(複製)や人魚も出展されます。さらには、見世物錦絵コレクターとして有名な川添裕さんの見事なコレクション。のぞきからくりに籠細工、菊人形、生人形、一式飾り、動物なども大集結しました。
こうした結果、まさに、現在の日本で展示可能な見世物資料を集大成した展覧会といえると思います。
それから、ちょっとお楽しみのグッズや写真のコーナーもあります。

私がお世話になった、見世物小屋の呼び込みの名人・多田保夫さんのタンカに「見たり聞いたりは知識の交換で文化の向上とまでいわれます。見ないことにはお話になりませんから、どうぞ見ていって下さい」というフレーズがありました。まさにこのフレーズにふさわしい展覧会です。
今、見ないと、ぜったいに後悔します!
みなさまのお越しを心待ちにしております。』

○「見世物大博覧会」@国立民俗学博物館・特別鑑賞ツアー
【日時】 10月21日(金)13:00~
【会場】 国立民俗学博物館(大阪府吹田市千里万博公演10-1)
【会費】 830円(同館の入場料…参加者が20名以上になると団体割引で560円になります)

同ツアーに「是非参加したい」という方は、まずは東西屋まで参加の意思をご連絡ください。
電話 06-6764-1984 メール office@tozaiya.co.jp
こちらから、改めて集合時間・集合場所などご連絡します。

もちろん、東西屋メンバーも数人参加の予定です。皆様とご一緒できるのを楽しみにしております!

>「見世物大博覧会」@国立民俗学博物館の公式HPはこちらから

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