■<夢想流こそ我が命>第4話  「落語家とチンドン屋」

来年の五月、桂蝶六さんが「花団治」を襲名することが決まり、そのお披露目準備等の事務局を我が「東西屋」でやってくれないかとご本人からお声がかりをいただきました。最初はびっくりして、僕らなんかで大丈夫ですかと念を押した上、喜んでお引き受けしました。

その昔、六代目松鶴襲名の折に尽力したのは花月亭九里丸さん。明治の東西屋の大立者、丹波屋九里丸さんのご子息でした。また、僕が青空宣伝社を辞めて独立した後、非常に世話になったのが秀明工芸社(元・日光宣伝社)、そこのご開祖様は大正多美之助さんといって、元は噺家だった人です。

そんなこんなの想いも巡り、ここはひとつ、一丁踏ん張ってやろうか!と決意を新たにしてる次第なんです。といっても、大したことはやれませんが、まあ、それなりに歴史に足跡を残せるよう頑張ります。

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本日の社長日記
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